
『眠りSCAN』って、一体なに?
シート上のセンサーをマットレスの下に敷き込むだけで、体動(寝返り、呼吸、心拍など)を測定して睡眠状態を把握します。“ベッドの上にいる人の状態を24時間見守ってくれる賢いセンサー”です。
マットレスの下にシート状のセンサーを敷くだけ!
体に何かを貼り付けたり、着たりする必要は一切ありません。患者さんはいつも通り、自然なままで眠れるのが嬉しいポイントです。センサーは、寝ている間の呼吸や心拍、体の小さな動きをキャッチして、その人の状態を分析してくれます。
スタッフの仕事が劇的に変わる!?
『眠りSCAN』は睡眠状態に加え、起き上がりや臥床状況を把握することができます。センサーで得られた情報をモニターでリアルタイムに確認することができ、睡眠、覚醒、起き上がり、離床のアイコンが表示されます。これらの情報を活用することで睡眠の質の向上や転倒転落リスクの軽減、スタッフの身体的・精神的負担を軽減できるというのが特徴です。
夜の見回りがもっとスマートに!
これまでの夜の見回りは、スタッフが一人ひとりの部屋を回って、眠っているかを確認していました。でも、その物音で患者さんを起こしてしまうことも…。
『眠りSCAN』があればナースステーションのモニター画面でアイコンを確認でき、より安心安全な療養環境を提供できます。
「危ない!」を未然にキャッチ!
特に心配なのが、患者さんの転倒です。『眠りSCAN』は、患者さんがベッドから起き上がろうとした瞬間に「離床」を検知し、すぐにナースステーションに知らせてくれます。
「危ない!」と思う前にスタッフが駆けつけられるので、転んでケガをしてしまうのを防ぐことにつながります。
さらに、寝ている間の呼吸や心拍のちょっとした変化も見逃しません。「いつもと違うな」という体調変化のサインを早期に発見し、すぐに対応できる安心感は絶大です。
データに基づいた安心ケア
『眠りSCAN』は、一晩の眠りの様子をグラフで見える化してくれます。「実際に何時間眠れたか」「夜中に何回目が覚めたか」といった正確な記録が自動で残ります。
この「眠りのレポート」を見ながら、「この時間に目が覚めることが多いから、お薬の時間を調整しましょうか」「日中にもう少し体を動かしてみましょうか」と、一人ひとりに合った、より具体的なケアプランを考えることができます。
スタッフの心にも、ホッとできる時間を
「見逃してしまったらどうしよう…」というプレッシャーは、スタッフにとって大きなストレスです。
『眠りSCAN』は、24時間休むことなく患者さんを見守ってくれる、いわば「もう一人の目」のような存在で、身体的・精神的な負担を軽減できます。
『眠りSCAN』を導入して、患者さんの状態を細かく分析した情報をスタッフが有効に活用していきたいです。スタッフの直接的な観察とコミュニケーションを大切にしながら『眠りSCAN』を併用し、患者さんのよりよい療養生活につながるよう努力していきたいと考えております。